目次
- プログラミングとは
- 他のソフトや言語との比較
- プログラミングとのつきあい方
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1 プログラミングとは
プログラミングとは、コンピューターを動かす命令文を書くことです。書かれた命令文をコードといいます。コンピューターは優秀ですが、私たちがコードを書いて命令しないと何もしてくれません。そうであれば、短いコードで効率よく命令できるものがよい言語、という評価になります。
コードの基本構造は次の3段階です。
コードの基本構造は次の3段階です。
a 準備(アドインの呼び出し、変数の定義、データの取得など)
b 処理(計算など)
c 出力(計算結果、グラフ、図表など)
a、b、cそれぞれ3分の1ずつ(30行のコードであれば10行ずつ)くらいのイメージです。ワルツのリズムに乗るのがコツだと思います。
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2 他のソフトや言語との比較
Rと似たことができるソフトや言語はたくさんありますが、ここではエクセル、GAUSS、Ox、Mathematica、Python と比べます。
エクセル(マイクロソフト社)
最もひろくつかわれている計算ソフトはエクセルだと思います。直感的に操作できますし、コードを書く必要もないのでとても使いやすいです。複雑な計算をしないのであれば、これで十分なのかもしれません。
GAUSS(Aptech社)
大規模データを取り込み、行列計算するのに向いているプログラミング言語です。非常にパワフルですが、唯一の弱点は価格です。こちらをみるかぎり、個人で導入するのは難しそうです。
GAUSSによく似ています。Academic版は無料で提供されているようですが、商用は有料です。大学を卒業した後、GAUSSが使えなくなり、こちらへ乗り換えたことがあります。非常に強力な言語だと思います。ただ知名度が… 大学の研究者には有名かもしれません。
Mathematica(Wolfram社)
この世のものと思えない美しいグラフィックスと抜群の計算能力で、他の追随を許さない言語です。数学の不思議を具象化するのに最適だと思います。以前、びっくりするくらい高かった印象があるのですが、最近は個人でもなんとか手が届く価格になってきているようです。
Python(Python Software財団)
「ディープラーニング」、「機械学習」という言葉、聞いたことありませんか? これらの用語は今やPythonの代名詞です。日本でも多くの人が使っているようです。YouTubeにたくさん動画がありますし、日本語のコミュニティもあるようです。応用範囲も広いということで、プログラマーになりたい本格派の人には必須の言語だと思います。ただ、初心者には、セットアップが難しかったり、少し取り掛かりにくい雰囲気です。
他にもMatLab、Eviews、SASなど、たくさんの言語があります。これらに対して、Rは気軽に学べる言語だと感じます。短いコードで多くのことができそうですし、なにしろ無料です。それで、このブログはRを選びました。個人的にはOxもいいと思うのですが、知名度が…
参考資料
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3 プログラミングとのつきあい方
エンジニアではない私たちのほとんどは、プログラミングの深いところまで知る必要は全くないと思います。また、何でもかんでもプログラミングしなくてよいと思います。多くの場合、エクセルで済みますので…
エクセルで計算したりグラフを作ったりするより、プログラミング言語を使った方が楽だな、というときにだけ使うと疲れないですし、言語の一番よいところを引き出せます。
このブログでは、こんなスタンスで、短いコードだけ紹介します。動かしたいなと思ったコードは、コピーして実行してみてください。そして、できればご自身でカスタマイズしてみてください。
たった数行でこんなにできる! と感じていただければ幸いです。